伝えたい事があるなら [デジタルサイネージの世界2]

先日のかつてない大規模な震災で沢山の方々がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。また不自由な生活をされている方が沢山いらっしゃいます。報道で現地でのご苦労の状況を目の当たりにする度にショックで、腹に大きな石がのしかかるような気持ちになります。
いち早い復旧と生活の安定を祈ってやみません。

件の原発の被害において電力の供給について現状も予断を許さない状況があり、デジタルサイネージについてもその日から一斉に画面から絵が消えました。

DSC江口さんの呼びかけで復帰の要件などの議論をしています。
本当に必要なのか?などの意見もあるようです。余分な電気は使うなということでしょうか。
余分ですか?

人に訴える、コミュニケーションする道具なのだから、気持ちにセンシティブになることはとても重要です。しかしながら、全てのサイネージが右に倣えでいいのでしょうか。
私は悩んでいました。

そんな中今日、会社帰りの地元のCVSの店内のサイネージが復活していました。コンテンツは
店長の震災に対するメッセージ。停電でも営業すること。募金に対する感謝のメッセージなどでした。
私は嬉しかった。

CVSや他のショップでもオペレーションの効率化で回転率や顧客単価を向上することを獲得しましたが、失うものもありました。「店」で働く人の人格の集合である「店格」が置き去りになっていることです。商売をするなら話したいことは山ほどあるはずですからデジタルサイネージならその所を少しでもフォローすることができます。

地上波のリーセンシー効果を狙うだけのサイネージで
企業CMだけのコンテンツは厳しいでしょう。今でも地上波にACが多いのは分かります。
差し替えているのは、まだ目立ちたくないのです。彼らは同業他社の状況をみて横並びで判断します。
実際私も代理店時代に911の時に作業したので理解できます。

しかし、本当に伝えたいことがあるなら、それらのサイネージにつきあう必要は無いと思います。

サイネージがオウンメディアとして考えた場合、ご商売をしているなら
状況を把握しながら、今だから伝えたい事は必ずあるはずですし、言うべきです。

もちろん言い方やトーンは考えなくてはなりませんが。
あなたの(店の)今の気持ちを伝えることは「余分」なことではありません。










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